「ChatGPTを使ってみたいけど、何を入力すればいいかわからない」
「質問する以外に何ができるの?」
このように感じている方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTは、OpenAIが提供する生成AIサービスです。
文章で質問するだけでも使えますが、現在はそれ以外にも、
- 文章作成
- 要約
- Web検索
- ファイル分析
- Excel・CSVの分析
- 画像生成
- 画像編集
- アイデア出し
- 調査
- 仕事の相談
など、さまざまなことができます。
しかも、最初から難しい「プロンプト」を覚える必要はありません。
普通に人へお願いするような感覚で入力するだけでも、十分使えます。
このメールを丁寧にして
この資料を3行でまとめて
明日の会議で話す内容を整理して
この記事では、ChatGPTを初めて使う方に向けて、基本的な使い方から仕事で活用する方法まで順番に解説します。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、質問や指示を文章で入力すると、AIが内容を理解して回答してくれるサービスです。
たとえば、
東京観光のプランを考えて
取引先に送るお礼メールを書いて
と入力すれば、旅行プランやメールの下書きを作れます。
検索エンジンとの大きな違いは、回答を受け取ったあと、そのまま会話を続けられることです。
たとえば、回答を見たあとに、
- もう少し短くして
- 初心者向けに説明して
- 表にして
- 別の案も5個出して
と追加でお願いできます。
一度の質問で完璧な回答を出してもらうというより、AIと会話しながら回答を自分好みに調整していくのが基本的な使い方です。
ChatGPTは無料で使える?
ChatGPTには無料で利用できるプランがあります。
無料版でも基本的なチャットだけでなく、Web検索やファイルアップロード、画像関連機能などを利用できます。
ただし、プランごとに利用できる機能や使用回数などの上限があります。
OpenAI公式によると、Web検索はFreeを含む各プランで利用でき、ファイルアップロードも無料・有料プランの両方で利用できます。(OpenAI Help Center)
そのため、初めて使う段階でいきなり有料プランを契約する必要はありません。
まず無料版で「自分の仕事や生活で本当に使うか」を試してから判断するのがおすすめです。
ChatGPTの基本的な使い方
ここから実際の使い方を説明します。
STEP1. ChatGPTを開く
ChatGPTはWebブラウザだけでなく、スマートフォンやデスクトップアプリなどからも利用できます。
初めて使う場合は、ChatGPTを開いてアカウントを作成し、ログインします。ログイン後に表示される入力欄へ質問を書けば、すぐに利用できます。
操作自体はかなりシンプルです。
STEP2. 質問を入力する
最初は難しく考えず、普通の文章で質問してみましょう。
今日の夕飯を考えてください。
上司に提出する報告書の文章を作ってください。
ChatGPTは自然な日本語で指示できます。
いわゆる「プロンプト」とは、簡単に言えば、ChatGPTに入力する質問や指示のことです。
初心者の段階では難しいテンプレートを覚えるより、まず質問してみる方が重要です。
STEP3. 回答に追加で指示する
ChatGPTの回答が少し違うと感じても、最初から質問をやり直す必要はありません。
文章が長ければ:
半分くらいの長さにしてください。
難しければ:
中学生でも分かるように説明してください。
堅すぎれば:
もう少し自然でやわらかい文章にしてください。
ChatGPTは直前までの会話内容を踏まえて回答できるため、何度かやり取りしながら完成度を上げていきましょう。
ChatGPTでできること10選
初心者が最初に知っておきたい代表的な使い方を紹介します。
1. 質問する
最も基本的な使い方です。
生成AIとは何ですか?
NISAを初心者向けに説明してください。
ExcelのVLOOKUP関数とは何ですか?
分からない言葉が出てきたら、「もっと簡単に説明してください」と続けることもできます。
検索結果を何ページも見る前に、まず概要を理解する用途に便利です。
ただし、ChatGPTの回答が必ず正しいとは限りません。
OpenAIも、重要な情報については引用、データ、技術情報などを確認するよう案内しています。(OpenAI Help Center)
2. 文章を作る
ChatGPTが特に使いやすいのが文章作成です。
- メール
- ブログ
- SNS投稿
- 報告書
- 企画案
- お知らせ
- 自己紹介
- 商品説明文
プロンプト例
取引先に打ち合わせのお礼を伝えるメールを作ってください。
200文字程度で、丁寧ですが堅すぎない文章にしてください。
ポイントは、「何を書くか」+「誰向けか」+「どんな文章にするか」まで伝えることです。
3. 文章を修正する
ゼロから文章を書いてもらうだけではありません。
自分が書いた文章を、
- 読みやすくする
- 短くする
- 丁寧にする
- 誤字脱字を確認する
- ビジネス向けにする
プロンプト例
以下の文章を、意味を変えずに読みやすくしてください。
冗長な部分を削り、自然なビジネス文章にしてください。
【文章】
ここに文章を入力
「文章を書くのが苦手」という方ほど使いやすい機能です。
4. 長い文章を要約する
ChatGPTは長文の整理にも使えます。
以下の文章を3行で要約してください。
だけでもOKです。
さらに、
- 結論
- 重要ポイント
- 自分がやるべきこと
の3つに分けてまとめてください。
のように指定すると、より仕事で使いやすくなります。
長いメールや資料を読む前の下準備としても便利です。
5. Webを検索する
ChatGPTはWeb検索にも対応しています。
最新情報が必要な質問では、Web上の情報を検索して回答することがあります。
OpenAI公式によると、ChatGPTは必要に応じて自動的にWebを検索できるほか、ツールから「検索」を選んで手動で検索することもできます。検索結果には情報源への引用が表示される場合があります。(OpenAI Help Center)
たとえば、
今日のAIニュースを教えて
最新のChatGPT料金を調べて
東京でおすすめのコワーキングスペースを探して
最新情報を調べる場合は、回答だけではなく、引用されている情報源まで確認するクセをつけておきましょう。
6. PDF・Word・Excelなどのファイルを読み込む
ChatGPTにはファイルをアップロードできます。
OpenAI公式では、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションなどのファイルを扱えると案内されています。(OpenAI Help Center)
たとえばPDFをアップロードして、
この資料を要約してください。
重要ポイントを5個教えてください。
この資料から売上に関する部分だけ抜き出してください。
などと質問できます。仕事ではかなり使いやすい機能です。
ただし、会社の資料をアップロードする場合は、必ず勤務先の生成AI利用ルールを確認してください。
7. Excel・CSVを分析する
表データをアップロードして分析してもらうこともできます。
たとえば売上データなら、
このデータを分析してください。
- 月別売上
- 売上上位の商品
- 前月比
- 気になる変化
をまとめてください。
数字を見るのが苦手な方でも、「このデータから何が分かる?」と質問できるのが便利です。
もちろん、重要な数字は必ず元データと照合しましょう。
8. 画像を作る
ChatGPTでは画像生成もできます。
OpenAI公式によると、ChatGPT Imagesでは文章で作りたい画像を説明するだけで画像を生成でき、既存画像をアップロードして編集することもできます。(OpenAI Help Center)
たとえば、
青を基調とした、生成AIを仕事で活用している会社員のブログ用イラストを作ってください。
といった依頼ができます。さらに、
- 文字を消してください。
- 背景を透明にしてください。
- 右側に余白を増やしてください。
などの修正もできます。
ブログ、SNS、資料など幅広く使えます。
9. アイデアを出す
ChatGPTは、正解が決まっていない仕事にも便利です。
ブログの記事ネタを20個考えてください。
社内イベントの企画案を10個出してください。
副業のアイデアを初心者向けに考えてください。
特に便利なのが、ゼロから考え始める時間を減らせることです。
ChatGPTが出した案をそのまま使うのではなく、最初のたたき台として使いましょう。
10. 壁打ち相手にする
個人的にかなりおすすめなのが「壁打ち」です。
たとえば新しい企画を考えているなら、
この企画の弱点を厳しく指摘してください。
上司の立場なら何に反対しますか?
失敗するとしたら原因は何ですか?
と質問します。自分1人では気づかなかった視点が出ることがあります。
ChatGPTは褒めてもらうためだけに使うより、自分の考えを深める相手として使うと便利です。
ChatGPTの回答を良くする5つのコツ
ChatGPTは、質問の仕方を少し変えるだけでも回答が変わります。
初心者は次の5つを意識すれば十分です。
コツ1. 何をしてほしいか具体的にする
悪い例:
メール作って
良い例:
取引先に納期を1週間延ばしてもらうためのお願いメールを作ってください。
まず、目的を具体的にすることが大切です。
コツ2. 誰向けなのかを書く
たとえば、
AIについて説明してください。
AIをまったく使ったことがない40代会社員向けに説明してください。
では、後者の方が回答のレベルを調整しやすくなります。
コツ3. 条件を伝える
たとえば、
- 300文字以内
- 箇条書き
- 丁寧な文章
- 専門用語を使わない
などです。
条件がある場合は遠慮せず書きましょう。
コツ4. 出力形式を指定する
仕事ではかなり重要です。
たとえば、
表形式にしてください。
STEP1〜STEP5にしてください。
結論→理由→具体例の順にしてください。
と伝えます。
回答を受け取ったあと、自分で整理する手間が減ります。
コツ5. 一度で完成させようとしない
これが最も重要です。
初心者:「完璧なプロンプトを書かないといけない」
そんな必要はありません。
このように会話しながら直せばOKです。
初心者向け|使いやすいプロンプトの基本形
何を入力すればいいか迷ったら、次の形を使ってみてください。
あなたは〇〇です。
〇〇してください。
【目的】
〇〇
【対象】
〇〇
【条件】
- 〇〇
- 〇〇
- 〇〇
【出力形式】
〇〇
すべて埋める必要はありません。
たとえば仕事なら、
あなたは文章編集の専門家です。
以下の文章を取引先向けに修正してください。
【目的】
日程変更をお願いする
【条件】
- 200文字程度
- 丁寧
- 堅すぎない
【文章】
〇〇
という形です。
これだけでも回答はかなり安定します。
ChatGPTを仕事で使うなら何から始める?
仕事目的でChatGPTを使うなら、最初は次の3つがおすすめです。
1. メール作成
毎日のようにメールを書く人なら効果を感じやすいです。
まず下書きをChatGPTに作らせて、自分で修正します。
2. 要約
長いメールや資料が多い人に向いています。
「重要な部分だけ教えて」という使い方から始めましょう。
3. アイデア出し
会議や企画の前に、
このテーマについて案を10個ください。
と使います。
この3つなら特別な知識がなくてもすぐ始められます。
関連記事:ChatGPTで仕事を効率化する方法15選|会社員向け実践例
ChatGPTを使うときの注意点
便利なサービスですが、注意点もあります。
AIの回答は間違うことがある
ChatGPTは、もっともらしい間違った回答をすることがあります。
特に、
- 数字
- 法律
- 税金
- 医療
- 最新情報
- 引用
- 商品仕様
などは必ず確認しましょう。
OpenAIも、ChatGPTを最終的な情報源ではなく下書きなどとして活用し、重要な情報を検証することを推奨しています。(OpenAI Help Center)
個人情報や機密情報を安易に入力しない
仕事で利用する場合は特に注意してください。
たとえば、
- 顧客名
- 電話番号
- メールアドレス
- 社外秘資料
- パスワード
- 未公開の売上
- 契約情報
などを自己判断で入力するのは避けましょう。
会社によってChatGPTの利用ルールも異なります。
勤務先で使用する場合は必ず社内ガイドラインを確認してください。
関連記事:会社の情報をChatGPTに入力して大丈夫?仕事で使う際の注意点
ChatGPTでありがちな初心者の失敗
最後に、初心者がやりがちな失敗も紹介します。
1. 1回の回答で諦める
少し違う回答が出ただけで、「ChatGPTって使えないな」と判断するのはもったいないです。
追加で条件を伝えるだけで回答が改善することがあります。
2. 質問が曖昧すぎる
おすすめ教えて
だけでは、AIも何を基準におすすめすればいいか分かりません。
生成AI初心者の会社員向けに、無料で使えるAIツールを5個教えてください。
くらい具体的にしましょう。
3. 回答をそのまま使う
特に仕事では危険です。
ChatGPTが作った文章や数字は、必ず自分で確認してから使うことを習慣にしてください。
ChatGPT・Claude・Geminiはどれを使えばいい?
生成AIにはChatGPT以外にも、
- Claude
- Gemini
などがあります。
初心者なら、まずChatGPTだけでも十分です。
慣れてから別のAIを試して、「文章ならClaudeの方が好き」「Googleサービスを使うからGeminiが便利」というように選べばOKです。
最初から複数サービスに課金する必要はありません。
関連記事:ChatGPT・Claude・Geminiを徹底比較|仕事で使うならどれがおすすめ?
次の一歩:基本操作を覚えたあとに副業で試したい方は、ChatGPT副業の仕事7選と始め方も参考にしてください。
まとめ|ChatGPT初心者は「とりあえず質問する」から始めればOK
今回は、ChatGPT初心者向けに基本的な使い方を解説しました。
ChatGPTでは、
- 質問する
- 文章を作る
- 文章を修正する
- 長文を要約する
- Webを検索する
- ファイルを読み込む
- Excel・CSVを分析する
- 画像を作る
- アイデアを出す
- 壁打ちする
といったことができます。
しかし最初から全部使いこなす必要はありません。
まずは入力欄に、
明日の仕事を効率化するために、ChatGPTでできることを5個教えてください。
と質問してみてください。
そこから、
1番を詳しく教えて
実際に使えるプロンプトを作って
と会話を続ければOKです。
生成AIを使いこなせる人と使えない人の違いは、難しいプロンプトを知っているかどうかだけではありません。
「とりあえずAIに聞いてみる習慣があるか」の方が重要です。
最初は簡単な質問から始めて、少しずつ仕事や日常の面倒な作業をChatGPTに手伝ってもらいましょう。

